空想日記

底辺青学生のブログ

水の都の護神 ラティオスを見た感想を語る

 

ポケモン映画が25周年ということで過去の作品を再上映していたので早速見てきました。この作品は僕としてもかなり好きな作品なので映画館で見られてうれしいです。ちなみにこの記事はネタバレを含むというかネタバレでしか構成されてないので映画館で見てから読んでほしい。

 

再上映でもポケモン映画恒例の短編映画もちゃんとありまして。いきなり本編に突入されると童心を取り戻すのが進行に追いつかないと思うので素晴らしいですね。内容に深入りはしないけどベイビィポケモンの功績を一番に感じるのはこういう短編映画だったりします。

 

さて本編が始まる訳ですが、まずアルトマーレという舞台設定が映画に適してます。綺麗な水の描写や舞台の自由な感じは普段のアニメで描くのは難しいと思うので。異国情緒溢れるこの土地で聞かされるラティオスラティアスの神話が、リアルではないというか絵本のような雰囲気で語られるのもまた好きなポイント。

 

その後にはポケモン映画といえば、のあのオープニングとタイトルが来ます。映画館の音響で改めて聴くと鳥肌モノですね。そしてめざポケへと続くんですがこのアレンジが素晴らしくて僕のtop of めざポケに君臨してます。本来は子供の純粋な思考が主で熱いような曲だけどアレンジによって大人びたオシャレな雰囲気へと変貌。これが水上レースを楽しむサトシやカスミとは少しギャップを感じる部分もあって、ただただ街の雰囲気とはあっていて、この曲以外考えられないです。

 

ポケモン映画において有名なサトシとラティアスが路地裏で戯れるシーンですが、知っている人ほど映画館で見てほしいと強く思います。アルトマーレ特有の迷路のような路地と「謎の少女、再び」の曲の場面を包み込む感じは映画館で見ないと味わいきれない部分があります。路地を360度見渡すシーンを知っている人も多いだろうが映画館で見ると迷宮感が増してダイナミックに映るしサトシの視点により近づけるはずです。

 

場面はラティオス達の庭に移ります。ここでの注目は挿入歌。僕の一番好きなところでもありますね。ラティアスとサトシがブランコで戯れる場面で「Secret Garden」が流れるんですが、これがポケモン映画史上で見ても屈指の名曲で、爽やかな雰囲気と相まって場面を引きたてます。これこそが映画館で見てほしい一番の理由かも。

 

ラティオスが捕らえられてラティアスと共に救出に向かう場面で流れる「Going to Latios」もやっぱり名曲。確かシンオウリーグにて使われたりもした曲としても有名かも。水上ライドの爽快感と夜明け前に悪党へ立ち向かう緊張感を融合させたような曲で、かつ復元したプテラカブトプスとの戦闘を引きだたせるのにも一役買っています。

 

(救出する場面は割愛して)救出してラティオスがアルトマーレを護った後のシーンではいのちのしずくになる直前にラティアスと夢写しをします。ここで夢写しをもってくる展開がとても好きです。身を挺したラティオスがいのちのしずくへと変化して永遠になるシーンとして夢写しの夢幻感は筆舌に尽くしがたい(ので映画館で見て)。

 

最後にサトシ達がアルトマーレを後にする直前にラティアスかカノンかにサトシがキスされる場面はあえてあまり言及しません(カノンが個人的に好みなので)。ただ制作サイドから明言せずに一応ぼかしてほしかったなあというのが私の意見ですが。

 

この作品はよく雰囲気だけの作品と言われますが、映画なんて意外とそんなものなんじゃないかなあと思ったりもします。ストーリーが刺さるか刺さらないかは個人差があるし雰囲気に重きを置きすぎるくらいなこの作品は独自の長所を持っていて好きなんです。

 

まとめてしまうとアルトマーレやラティオスラティアスとサトシの戯れの雰囲気、名曲揃いの挿入歌やBGMでとりあえず満足感はあるので是非見てくださいなということです。

↑相当好き

余談

ちょっと前にこの映画がテレビで再放送されていた時にも思ったんですけどよくこれが許可下りるなあと今でも少し感じたり。リオンが古代装置で水を操作しているところとかザンナーが汚れたいのちのしずくに触れた後の巨大な波は津波そのものだし(被災していないので映像からの推測ですが)大丈夫なんだろうか。ただよく考えれば巨大な波にラティオスが打ち勝つというシナリオだしむしろ良い効果を持っているのかもしれない。