空想日記

底辺青学生のブログ

七夜の願い星 ジラーチを見た感想を語る

再上映ということで見ない訳にはいかないので見てきました!

知らないところで高騰していた入場者プレゼントも貰えました(ラティオスの時は売って錬金できたらしい、しないけど)。

ネタバレを多分に含むので見てからみてね。この映画はポケモン知らない人にもおすすめできる気がします。

 

まずやっぱり短編映画もやります。ハスボーがかわいい。あと曲に合わせてピカピカ言ってるピカチュウがいつもに増してかわいい。だいたいそうなんですが短編映画ってかわいい以外の感想があんまりないんですよね。まあ前座みたいなもんなんで号泣ストーリーとかだと逆に困るんですけども。ちなみに短編映画中かなりずっとポルカ・オ・ドルカ(とかそのアレンジ)が流れているので大人が見るとくどく感じる可能性あり。

 

ラティオスの時は言及してなかったけどポケモン映画の一番最初に出てくるこのロゴ大好きなんです。

2003年から2012年まで(確か)使われていたんです、また使ってほしいなぁ…

20周年の時のも好きなんですけどね。

 

さてさて本編、に入る前に?本筋には関係しないんですがポケモンを紹介する時に出てくるマントを羽織ったミュウツーがとてもカッコいいのでこれからの人は見逃さないで下さいませ。以後本編。

 

千年彗星を見に来たサトシたちと移動遊園地、という場面設定なんですが、この遊園地のデザインがとても秀逸です。ホエルオー(ホエルコだったかも)の気球やジグザグマのジェットコースターなどなど。この2年後にポケパーク名古屋でこんな感じの遊園地が現実になるんだから当時のポケモンキッズが羨ましい限りです。

 

ジラーチとの最初の出会いは遊園地のマジシャンコンビであるグレート・バトラーとダイアンのショーを見ていた時にマサトがテレパシーで会話したことから始まりまして、のちにマサトがジラーチのパートナーなる存在になる訳ですが、実はバトラーはこの邂逅を待っていたという。振り返るとバトラーの手持ちいかにも悪の組織って感じですよね、キルリアはいいにしてもグラエナボーマンダは正に幹部って感じ。

 

どうでもいいですがダイアンという名を聞くたびにあの顔が出てきてしまうのやめてほしい。ゴイゴイスー!!

 

この映画は「サトシ達と○○」感強めの映画になっています。ラティオスはサトシ達というよりかは「サトシ単体とラティオスラティアス」っぽいので。その点では今回はマサトが頭一つ抜けているとはいえメンバー全員の物語という印象です。で、やっぱりタケシはサポートメンバーとして必要だなあという感想ですね。勿論メインにはなりにくいんですけど。「1000年は星にとっては一瞬かもしれないよ」的なセリフ、いいセリフですよね。

 

さて物語はバトラーがジラーチを狙うという場面へ進みますが、これは子供たちにとっては意外だったかもしれないですね。ポケモン映画は全体的にみても近めの人物の裏切りっていう展開はあんまりない気がする(2010年代の映画の記憶が没落しているので参考にならないかも)。物語としてはジラーチを狙うバトラーと肯定しきれないダイアンで意見が一致しないという少々珍しい展開。コンビでいたら意見が一致している場合が多いんですが。

 

バトラーのグラードン再生実験は一度失敗し、サトシ達はダイアンと共にファウンスへ、ジラーチを返しに向かいます。ジラーチが信頼するサトシ一行の前で真実の目を開きますがここで再びバトラー登場。マサトとジラーチの信頼を利用して真実の目を開かせ彗星から力を得ようとします。アニメ本編の方では信頼を利用して悪事を働くことはさほど多くない(というかロケット団がロボットで突っ込むかさらって気球で逃走が大半)のでアニメを中心に見ていた子供には意外と新鮮に映るかもしれないですね。

 

バトラーのグラードン再生は成功したように見えましたが、実際に復活したのはグラードンぽい怪物(確かメタ・グラードン)。この怪物がファウンスの生命活動を吸収し辺りを枯らしてしまいます。サトシ一行も例外ではなくタケシとハルカも体内に吸収されます。ちなみにこの映画には本物のグラードンは最初にちょっと映っただけで本編に関わることはありません。じゃあなんだんだあのポスターは。

 

微妙に前後しているんですけどこの映画の見どころの一つと言えばやっぱりフライゴンの活躍ですよね。バトラーの実験の制御を奪おうと向かう場面もそうですしあのグラードンから逃げる時も駆けつけてくれます。これはかのリザードンの活躍を彷彿とさせてくれます。劇中で「フライゴン登場」という専用BGMも流れるほどの主役っぷり。ダイアモンド・パールのアニメを見ていた人なら、このBGMか!となるかもしれません。結構頻繁に流れていた印象。

 

ただフライゴンボーマンダの活躍もグラードンを倒すには至らず、ジラーチがバトラーの装置を使ってエネルギーをファウンスに戻す作戦に。紆余曲折ありましたが、最後には思惑通りグラードンを停止させてタケシやハルカも無事に帰還。フルパワーで疲れ果てたジラーチは目を覚ましてから7日目ということでまた1000年の眠りにつき、サトシ達、特にマサトとはお別れ。ハルカ姉弟の母の子守歌をサトシ達が歌い、ジラーチは結晶となりファウンスに沈んでゆくシーン。一緒に歌うマサトが最後には感情を抑えられなくなってゆく演技がなんともリアルで素晴らしいです。で、サトシ達がファウンスを後にする時もジラーチはマサトにだけ声を掛けて、マサトも呼応するというラスト。

 

さてこの映画の見どころ、やっぱり「小さきもの」ですよね!

当時13歳の林明日香さんが歌うこのエンディング。初めて聞いた時は40代とか50代のベテラン歌手が歌っているんだと本当に思いました。触れませんでしたが劇中で幾度か登場する子守歌は小さきもののメロディ。エンディングで歌詞がついて感動が最高潮に達するという具合です。忘れがちですが2番サビの「ふわり 舞い上がれ」の後に流れ星がキラっと流れていくところは必見ですよ。

 

さて映画の全体的な感想。オープニングの方の主題歌がないので特に小さきものの素晴らしさが特段目立ってます。ジラーチの1000年に一度だけの7日間の目覚めという設定も感動を引き立てます。でこの設定が別れの辛さを引き上げているので、タケシの「人間には長い1000年も星にとっては短い1000年」のあのセリフが魅力を増すわけなんですよね。

 

上でジラーチは「サトシ達」感が強いといいましたが、そのためにこの映画では「いつもの冒険の延長」という感じを受けます(旅行メインのラティオスを観た後だからより強く感じているかも)。みんなでいつものようにシチューを食べたり、ハルカの子守歌と共に寝たりと、手作りの冒険(名状しがたいですが)が感じられる映画でもあります。

 

まとめるといつもの冒険の豪華版感が味わえつつもジラーチとの別れの感動、小さきものの素晴らしさを十分に堪能できる映画です!小さきものの劇場の迫力はピカ一なのでぜひ劇場で見てほしいです。特に幼少期に一度見ている大人はもう一度みる価値が大いにあります。

 

ちなみにラティオスの感想

 

aya-sas46.hatenablog.com

 

 

余談

ラティオスの時はそこまで感じなかったんですけどアドバンス・ジェネレーションになってから3Dへの挑戦が伺えますね。これも要所要所で3D、レックウザなんか特にです。あとハルカのポテンシャルの高さを再認識できました。マサトが危ない目にあったときはお姉ちゃんしつつ絶妙に幼い部分を残すやり取りもある。子守歌というか小さきもののメロディを美しく歌ったり声優さんのポテンシャルも含みますが。ちなみに短編映画のエンディングも歌ってます。凄い。ハルカを好きになった人がいればぜひマナフィの映画を見てくださいね。

 

↑かわいい

 

(なんかめっちゃ長くなった気がする)